朝、スッキリと目覚めると、自然と体の調子も良く感じるものです
―― その「スッキリ感」には、実は「光」が大きく関係しています ――
生体リズムを活性化させる「光」の力
- 日照時間が短く、昼間の明るさが不足しがちな秋冬になって、気分が晴れず、一時的なうつ状態に悩まされる人がいます。この症状を「ウインターブルー」といいますが、天気の悪い朝に、何となく気分が憂うつになることは、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。これは太陽の光を受けられないために、体がうまく覚醒できないでいる証拠なのです。
- 古代より太陽の光が生命の源となってきたことは、今さらいうまでもありませんが、朝日のような明るい光には自律神経に影響を与え、交感神経の働きを活発にし、血圧や体温を上昇させて、体を覚醒させる働きがあるのです。また、この明るい光には、覚醒のブレーキ役をしているメラトニンというホルモンの分泌を抑制し、スッキリとした目覚めを助ける働きもあります。

- さらに、人間の体内時計は本来25時間周期で動いていることが、実験によって証明されています。ところが、私たちの1日は24時間と決められているため、必然的にその時の流れに体内時計をあわせて生活せざるをえません。そのため、同調因子といわれるもので体を24時間リズムに適応させているのです。中でも太陽光による昼夜の区別は非常に重要な役割を果たしています。
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今日の私たちの社会生活では、日中でもオフィスや屋内にいることが多く、太陽の光を浴びることができません。また、交代制の仕事や深夜労働をする人はもちろんのこと、通常の勤務でも日の出の時間に関係なく目を覚まさなければなりません。これでは同調因子の働きを鈍らせてしまいます。明確な原因がなく体に不調を感じるとき、生体リズムの乱れが大きく関わっている可能性があります。